チームの発展における4段階とは?各段階でのおすすめツールもご紹介

Hyper Island通信では、北欧発のビジネススクールであるHyper Islandでの学び、リーダーとしてのマインドセットなど、次世代を背負うリーダーの皆さんのために有益な情報を発信していきます。
 
多くの時間、私たちはチームで仕事をしていますが、これまでにチームで協力する方法を実際に学んだことがある方は少ないと思います。今回の記事では、Hyper IslandのラーニングデザインディレクターであるJulie Beausmansの記事『How effective does your team work together?』をもとに、チームの発展における4つの段階と、それぞれの段階におけるおすすめのツールをご紹介いたします。
 
執筆者:Julie Beausmans

Learning Design Director at Hyper Island

あなたのチームはどのくらい効果的に協力できていますか?

あなたはこれまで、何回チームの一員になったか意識したことはありますか?振り返ってみてください。学校のプロジェクト、スポーツチーム、社交イベント、委員会、そして、仕事のプロジェクトチーム…。驚くべきことに、私たちはチームで協力する方法を実際に教えてもらったことが無いにも関わらず、チームで仕事をしていることがほとんどです。考えてみてください。より効果的に連携するため、専用の方法を使っていますか?あなたが働いているチームは意図的に構成されているでしょうか?
 
この記事では、チームで仕事をするときに検討したり、試してみたいと思えるようなインサイトと実用的なツールをご紹介します。
 
チームワークに関しては、膨大な量の研究、執筆、実践的なテクニックがあります。この記事では、このトピックに関するリソースのいくつかに焦点を当てます。(そして、読み進めている間、自分のチームで仕事をしていると想像してください。理想的なチームの状態を思い出してください。また、イライラしてしまうチームの様子も考えてみてください。)

チームの発展方法

調査によると、チーム発足時にはまた信頼や構造が確立されていないため、メンバーは形式的なリーダーに依存します。その後、多くのチームが似たようなパターンで発展していくことがわかっています。それぞれのチームには個性がありますが、チームの発展には一貫した段階があり、それぞれに特定の特徴があります。チームの発展における一般的なパターンを認識することは、有用な最初のステップと言えます。
 
チーム開発の包括的なモデルとして、IMDG(Integrated Model of Group Development)というものがあります。これは、スーザン・ウィーランが開発したもので、他の多くの研究者の研究成果を基にしています。このモデルでは、チーム開発を4つの重要な段階に分けて説明しています。

第1段階:Dependency and Inclusion(依存と包摂の関係)

チームが集まり、一緒に仕事を始めます。この段階を「カクテルパーティー」と呼ぶこともあります。なぜなら、まずお互いを知り、ここは安全だと感じ、仲間に入れてもらうことに大きく焦点を合わせているからです。この段階は、フォーミング(成立期)とも呼ばれます。

第2段階:Counter dependency and Fight(依存への反発と戦い)

チームメンバーが自分の意見を率直に述べたり、意見を異にしたり、リーダーに挑戦したりすることができる状態です。このプロセスにおいて「摩擦」は前進するための信頼を確立するために必要なステップです。ストーミング(動乱期)と呼ばれることもあります。

第3段階:Trust and Structure(信頼と構造化)

この段階に来るまで、チームは視点や性格などの違いを乗り越えてきました。そしてその違いを当然のことと受け止め、正常化しています。この段階においてメンバーは、チームに対する高い信頼とコミットメントを感じています。チーム構造と個々の役割が発達し、チームは仕事を成し遂げるための指示的なリーダーシップをあまり必要としなくなります。この段階は、ノーミング(安定期)と呼ばれることもあります。

第4段階:Work and Productivity(仕事と生産性)

チームは高いレベルの信頼と構造を確立し、未解決の摩擦を解消し、そのエネルギーのほぼすべてを生産的な仕事に向けることができます。この段階でチームは、高度に自己主導的になり、指示を受けるよりもコーチングスタイルのリーダーシップの恩恵を受けています。パフォーミング(遂行期)と呼ばれることもあります。
 
重要なのは、チームによって段階の展開が異なるということです。必ずしも直線的に進むわけではありません。多くのチームは、前進する前に停滞したり、時には後退するかもしれません。しかし、一般的な展開パターンは共通しており、上記のような状態を見つけることができれば、チームにおける進化の兆候に気づくことができるかもしれません。
 
これらの段階について知っているだけでは、何の役にも立ちません。4つのステージをもう少し掘り下げ、チームで使用できる便利な方法をいくつかご紹介します。

第1段階:フォーミング(成立期)

最初の段階は、メンバーが礼儀正しく、規則に従い、リスクをほとんどとらず、グループへの参加を求めることが特徴です。この段階で対立が起こることはほとんどありません。成立期のチームを成長させるためには、メンバーが安心して自分を見せられるようなオープンな文化を作ることが重要です。

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ジェットコースターチェックイン

第2段階:ストーミング(動乱期)

この第2段階では、自力で問題解決しようとする力が働きます。自分はここでどれだけ他の人に影響を与えることができるのか?また、自分が他者から影響を受けることをどれだけ受け入れられるでしょうか?
 
この段階を乗り切るには、葛藤を抑制しようとするのではなく、受け入れて対処することが大切です。

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1年の振り返り

第3段階:ノーミング(安定期)

第3段階では、チームの団結とチームアイデンティティに大きな焦点が当てられます。ここでは、構造と信頼を強化し続けること、チーム文化を再確認して議論すること、作業手順を最適化すること、そしてお互いをより深く知ることで、チームは加速していきます。この段階では、チームはさらなる発展を育むフィードバックに取り組む準備ができています。

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Like/Wish/Wonder

第4段階:パフォーミング(遂行期)

デジタル時代を牽引するチームとは、ハイパーアイランドが運営するプログラムでメンバーが実践しているような、学習者がファシリテーション型のリーダーシップへの自信を持てるようなものであるべきです。

おすすめのツール

アクティブリスニング

すでに優れたチームであったとしても、コミュニケーションやチーム文化形成に時間をかける必要があります。アクティブリスニングという手法は、ピア・コーチングで積極的に連携を図るための最適な方法です。
 
 
※この記事は、原文https://www.hyperisland.com/blog/how-effective-does-your-team-work-togetherを許可を得て翻訳、編集したものです。
 
Hyper Island(ハイパーアイランド)とは
1995年にスウェーデンで設立された、社会人向けのデジタル・イノベーション・スクール。
開校以来、デジタルテクノロジーのもたらす変化を教育に取り入れ、25年間にわたり社会人向け教育プログラムの提供や、企業の戦略パートナーとしての活動をしてきました。ニューヨーク、ロンドン、シンガポールなど世界で7つの教育拠点を立ち上げ、5,000名以上の卒業生を輩出しています。また学校運営を行う一方で、コンサルティング事業も展開しており、約1,200社の企業に対しデジタル化推進の支援を行っています。
2020年11月、日本上陸。日本語によるオープンコース、企業向けコースを開講中。
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