Hyper Island Japanの『デジタルマーケティングコース』とは?

2021年11月より、Hyper Island Japan(ハイパーアイランド ジャパン)のオープンコースは第3期がスタートしています。今期からは、『デジタルマーケティング』が新たに追加されました。海外で人気の高いコースですが、そもそも、デジタルマーケティング、グロースハッキングとは何か、どのようなコース内容となっていて、どのような方におすすめできるか、メインファシリテーターである千和栄さんにお聞きしました。
 
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千 和栄氏 プロフィール

インターナショナルスクール出身。ボストン大学にてデザインを学び、帰国後、ゲーム会社等での通訳、翻訳、ローカライズ、自動車業界にてアナリスト 、海外営業&マーケティングなどに携わってきた。
その後、フリーランスに。海外にてインターナショナルビジネスについての講演や、テレビ出演の経験も。2019年より、TDSに参画。通訳・翻訳業務の他、Hyper Islandを日本で展開するための折衝業務や海外営業も担当してきた。Hyper Island Japanでは、コースの翻訳やローカライズ、ファシリテーターも務める。

デジタルマーケティング、グロースハッキングとは

—とても基本的なことから教えていただきたいのですが、そもそも、デジタルマーケティングとはなんでしょうか?
 
デジタルマーケティングとは電子デバイスを利用したマーケティングで、プロモーションやメッセージを伝えたり、カスタマージャーニーを通して効果を測定したりする行為を指すと考えられます。一般的にはオンライン広告・ビデオ・SEOやソーシャルマーケティング、はたまたインフルエンサーマーケティングなど、様々あります。
 
—よく聞く、ウェブマーケティングとはどう違うのでしょうか?
 
ウェブマーケティングとは、そのデジタルマーケティングの一部です。インターネット上で行う広告宣伝のことを指していますので、より狭義になります。ただ、ほぼ同じ意味で使用されているかと思います。

デジタルマーケティングはデジタルチャネルを活用するもので、ウェブ(インターネットマーケティング、オンラインマーケティング)マーケティングはインターネットを活用していますよね。テレビ広告・デジタルビルボード、ラジオ、SMSテキスト広告などはデジタルマーケティングですが、ウェブではありませんね。
 
—なるほど。では、グロースハッキングとはなんでしょうか?
 
簡単にいうと、デジタルの領域だけではなく、デジタルが絡まない領域でも成長を促進する方法なら何でもやる、というのがグロースハッキングです。このコースでも、そもそもグロースハッキングって何?というところから解説していきます。
 
—デジタルマーケティングだからすべてデジタルでやるというわけではないんですね。
 
アナログはなかなか馬鹿にできなくて。たとえば、Amazonは、Amazon Booksというリアル店舗を持っていたりするんです。Amazonで星4以上の本が置いてあると言われていて、Amazonを具現化したような店舗です。

また、デジタルの世界だからこそ、たとえばQRコードが書かれた綺麗な便せんに、「あなただけ選ばれました」ってあったら気になりません?
 
—確かに、気になってつい開けてしまいます。
 
デジタルはもちろん大事なのですが、デジタルだからデジタルじゃなきゃいけないっていうことに捉われないでねっていうことです。たとえば化粧品だったら、サンプルを送ることも有効ですよね。

デジタルマーケティング&グロースハッキングコースの内容、特徴

—コース内容や特徴についてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?
 
デジタルマーケティングってすごく広いと思うんですけど、結局どんなことを目的にしているのか、ネットワーク効果的にデジタルマーケティングがなぜ今すごく重要になってくるのか、インフルエンサーってそもそも何か、ということから考えていきます。そしてメディアですね。メディアには、ペイド、アーンド、オウンドの3種類あるのですが、それぞれ何のことかなど、基本的な部分から解説していきます。
 
また、たとえば実際にあるブランドを題材にし、ツールを使って深堀りし、ニーズを考えてモチベーションを満たしてあげることを探求するようなワークがあったり。国や地域、消費者行動でマーケティングの手法が全然違うということを実感してもらうワークもあります。
 
2日目は、グロースハッキング、インフルエンサーマーケティング、デジタル企業の成長についてです。ここでの大きな特徴は、ゲームの体験型にしていることです。RPG的な感じで、グロースハック・ゲームを行います。デジタルマーケティングとグロースハッキングの違いは、デジタルな領域だけではなく、成長を促進することならなんでもやっていくということなんです。詳しい内容は、受けてからのお楽しみです。
 
特徴としては、やり方やテクニック的なことではなく、先ほども言ったとおり、
「そもそもデジタルマーケティングとは?」
「デジタルマーケティングの中のメディアとは?」
「指標は何を見たらいいの?」
「探求するときに、どんな観点で見たらいい?」
「どうやってツールを役立てたらいいの?」
「グロースハックってどういうことをやっているの?」
「インフルエンサーってなんだっけ?」

というところから考えていくという点です。
 
また、『Learning by doing(手を動かしながら学ぶ)』というHyper Islandのコンセプトに基づき、ゲーミフィケーションの要素も取り入れながら体験型の学びになっています。様々なフレームワークや考え方を吸収し、考えて、話し合って、いろいろな領域で思考していくものとなっています。

デジタルマーケティング&グロースハッキングの受講をおすすめする人

—そもそも何か?というところから解説してくれるとのことで、今までデジタルマーケティングに携わったことのない方でも問題なく参加できそうですね。
 
はい。デジタルマーケティングを経験されている方も、やったことない方でもどちらも大丈夫だと思います。
 
—マーケティングって、あらゆるビジネスに必要なものなので、直接的にデジタルマーケティングに携わっている人ではなくても役に立ちそうです。
 
そうですね、どんなビジネスでも、お客さんが来ないと意味がないですから。マーケティング担当者だけに向けた内容というよりは、「マーケティングって今どういうことをやっているんだろう」「そもそもグロースハックってなんだろう」ということを知りたい方にもおすすめです。そして、実はブランディングにおいてもマーケティングはとても大事ですよね。どなたでも、というわけではないかもしれませんが、何が起きているのか知りたい方にとっても、知識の強化に役立つと自負しております。
 
—よく、マーケティングの中の、たとえば広告などの一つの領域に特化した講座などはいろいろあると思うのですが、領域や手法に偏って全体像を把握していない場合って結構あるような気がします。
 
そうですね。そもそも誰に何をしたいのか、ということが大切で。
何をしていくのかっていう観点で、マーケティングの領域を見たり、グロースハックのことを考えたり、インフルエンサーマーケティング、ブランドを分析してみたり、ユーザーのニーズ、最後の指標、チームや会社の目的を考えていくことが重要です。
 
また、ジョブ理論なども出てくるのですが、Hyper Islandの他のコースであるデザイン思考などにも絡んでくるので、すでに他のコースを受講した方にもおすすめのコースになります。
 
—マーケティングをアウトソースしている企業なども中にはあると思うのですが、そうではなく、自社でやっていくとか、学んでいく意味やメリットはどういうところにあるのでしょうか?
 
丸投げでいいんですかっていうことですよね。
もちろんアウトソースする、パートナーを持つということも大事なことだと思うのですが、このコースを受講して、デジタルマーケティングやマーケティングの知識を蓄えることによって、外注するコンサルさんたちとの会話とかが変わっていくと思うんです。
たとえば、ただマーケティングを投げた場合と、オウンド、アーンド、ペイドメディアっていう観点から見て外注さんに投げた場合を考えてみましょう。後者は、「これって今こういう風に私たちは見ていますけどどう思いますか」って聞くことができるので、より建設的に、よりパートナーとして付き合えるようになってくるのではないかと思います。
だから投げるのではなく、投げてどう使うか、活用するのか。
知っているのと知らないのでは全然活用度が違うと思うので、そういう意味でも、よりコスト効率が良くなるのではないでしょうか。コストっていうのはお金じゃなくて時間コストや労力とかもあると思います。
 
—なるほど。確かにそのとおりです。あらゆるビジネスに共通することなので、マーケティング担当だけではなく、マーケティング担当に関わる人、今会社で何が起こっているのかを知りたい人、もちろん自営業やフリーランスの方まで、様々な立場の方に受けていただきたいコースですね。本日はありがとうございました。
 

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